2013年7月2日火曜日

森林圏科学特論Ⅰ@天塩・中川研究林



こんにちは、特任助教の片山です。
先日、北大環境科学院修士1年生向けの実習(森林圏科学特論1:http://www.ees.hokudai.ac.jp/division/bio/modules/d3blog/details.php?bid=1395&easiestml_lang=ja)に参加してきたので、教育拠点プログラムとは関係ありませんが、参考までに少し、報告させて頂きます!





場所は中川・天塩の両研究林。





土壌から放出される二酸化炭素(土壌呼吸)を測定しているところです。
 測定するときは、普段は開いている状態の蓋が、勝手に閉まりました。
この様にして、自動で土壌呼吸速度を測定することができます。


(ちなみに、私は自分の研究で土壌呼吸を測定していますが、この様な自動観測ではなくて、
重い機械を持って行って測定しています・・・。自動観測、とても羨ましい!)



この試験地では、森林と大気の間でどのくらいの二酸化炭素が交換されているか、
つまり、森林が正味、どのくらいの二酸化炭素を吸収しているのか、
森林の炭 素循環に関する観測が行われていました。
観測は2001年から始まり、2003年にもともとあった針広混合林を伐採し、
カラマツを植林するという大規模実験です!


 ここは開拓期以来の山火事により、植生の回復がなかなか進んでいない場所です。
というのも、このあたりは特殊な基岩(蛇紋岩)で超塩基性のため、
植物が もともと育ちづらいうえ、強風かつ寒冷地という非常に厳しい環境が原因のようです。
それでも、植栽されたアカエゾマツはがんばって生きていました。

私もつ らいときは、このアカエゾマツを思い出して頑張ろうと思います・・・!!



山の頂上から、利尻富士が見えました!!
中央に薄く写っています。見えますか?!


最終日は、中川研究林にある琴平川沿いをハイキングし、
行きついた先には立派な滝が!!高さ18mとのことです。
琴平川はとてもきれいで、天気も良く、ハイキングに持ってこいでした。





ここでお弁当を食べました!ちょっと歩くと汗ばむ陽気でしたが、
滝のまわりは滝の水滴と風でとても涼しく、
蚊もよってこず、とても快適でした。
 私が座ったあたりには、シカと思われる毛がたくさん落ちていました。
ク、クマ??



 今回、たくさんの山菜に出会いました!
写真はウドです。
ウド以外にもワラビやアイヌネギなどを採り
おいしく頂きました!


盛りだくさんな実習だったので紹介したいことはまだまだたくさんあるのですが、それは次回の機会に残しておきます♪
今回紹介したのは主に天塩研究林でしたが、もう少し詳しいことが知りたい方は、是非、天塩研究林のページを見てみてください。

http://forest.fsc.hokudai.ac.jp/~exfor/Tsef/indexTs.htm



0 件のコメント:

コメントを投稿