2017年6月16日金曜日

森林圏科学特論Ⅱ@苫小牧研究林

事務担当の執行です。6/6~6/9に苫小牧研究林で実施された北大の実習をご紹介します。



1日目は、中村先生の温暖化装置実験の講義・調査です。

土壌温暖化から林冠葉の被食への影響を調べるため、実際にミズナラ葉を採集しに行きました。




林冠クレーンに乗って地上25mへ・・・

クレーンの上。結構高い!


採集した葉を宿舎講義室へ持ち帰り、SPADで葉の葉緑素(窒素含量)を測定しました。


SPADで測定


2日目の午後は、車先生の菌根菌の調査です。
菌根菌を観察するために、トドマツの稚樹を採取しに行きました。



実際に研究林へ入り、車先生より説明を受けます


根を土ごとごっそり採取

採取した稚樹を、宿舎に戻って洗い流して、根っこについている菌根菌のつぶ、塊を顕微鏡で観察しました。



一人ずつじっくり観察



観察を終えたあとは、皆でお昼ご飯。



宿舎食堂のご飯はガッツリ多くて満足!




午後は、植村先生のハンノキの形態と更新動態の調査です。ハンノキの更新動態が地下水位の高さによってどのように形態が変わるか、実際に湿原へ行ってハンノキを採寸してきました。

ウェーダーをはいて、いざ湿原へ・・・踏む場所を間違えると
太ももまで沼にはまってしまうので、慎重に進みます

水が多い場所のハンノキ

水が少ない場所のハンノキ


実際に調査してみて、水が多いとそれがストレスになり、ハンノキは背が高くならず、株が多くなるということが確認できました。


ドロドロの湿原でも、植村先生はウェーダーなしで
歩いていらっしゃいました。さすがです。



3日目は、日浦先生、中村先生による、バイオマス・被食の調査です。

朝から雨が降っていましたが、毎木調査をしに行きました!


ナンバーテープで固体識別されている木をメジャーで計測

ミズナラの伐倒と計測

葉重推定の為に葉むしり作業

重さを計測

むしった葉を持って講義室に戻り、ミズナラ樹冠の上層と下層で葉形質と被食がどう違うかを調べました。


一枚一枚、目視で被食度を測定

マイクロメータで葉の厚さを測定

全員のデータを使ってグラフを作成


最終日は、バスに乗って苫小牧研究林見学ツアーへ。


ミミズを排除した実験区

シカ柵実験区

地はぎ実験区
(この地はぎ実験区は、Google earthでも確認できると学生さんが教えてくれました。
後日見てみたら、本当にまるでミステリーサークルかのように研究林にハゲがありました。)

幌内川河畔林実験区


見学の後は、宿舎食堂でお昼を食べ、無事実習終了。
3日目は雨が降ったりもしましたが、皆さん4日間お疲れ様でした。


苫小牧研究林の癒し担当、ガンマちゃん。

0 件のコメント:

コメントを投稿