2017年8月16日~20日にかけて、高知大学演習林 嶺北フィールドにて4泊5日で開催された「森林フィールド演習」についてご紹介します。
この実習は日本の暖温帯林の樹木や草本などの植物の同定方法を学び、遷移過程(どのようその森林が成立してきたのか)を考察するという内容でした。
実習は中四国連携実習として行われ、鳥取大学、広島大学、山口大学、岡山大学から13名の学生が参加しました。
1日目(8/16)
高知といえば...
坂本龍馬をはじめとする土佐藩の志士ですね。
初日は写真の銅像があるJR高知駅に集合です。
土砂降りのなか迎えに来ていただいた高知大学のバスに乗り込み、いざ演習林へ。
正式名称は 「高知大学農林海洋科学部付属 暖地フィールドサイエンス教育研究センター 嶺北フィールド」 です。
高知駅を出発して街を抜けると、とてもとても細い山道をバスが登っていきます。
ほぼバス幅と同じ道幅でした |
バスに揺られること約1時間。宿泊施設を兼ねている演習林施設に到着し、ガイダンスを受けた後に塚本先生による植生遷移と森林帯区分についての講義がありました。
宿舎の前は美しいダム湖になっています |
植生遷移の講義 |
初日の晩御飯は懇親会を兼ねたBBQ。高知名物の鰹のたたきも頂きました!
ちなみに食事は全日、高知大学演習林の技術職員の方とTAの学生さんが作ってくれました。
おいしかったです!ありがとうございます。
2日目(8/17)
この日は朝からフィールド入りです。北嶺フィールド(演習林)内の様々な遷移段階の森に実際に行って見て感じて来ました。
さっそくマムシさんがお出迎え |
人工林の伐採跡地(遷移のごく初期段階) |
林道脇は遷移が少し進んで、低木が多く見られます |
急峻で美しい山々ですね |
そんな山に分け入っていきます 装備はしっかりと! |
真剣に話を聞いています |
いやぁすばらしい森でした。様々な林齢のスギやヒノキの人工林もあれば、うっそうとした照葉樹林(常緑広葉樹)があったり、巨大なモミの老木があったり。。。アカマツの林もありましたね!
北嶺フィールドは演習林としては小さめの面積(約127ha)なのですが、それをメリットとして多様な林分の維持管理が細やかにされており、実習にはもってこいのフィールドとなっていると感じました。
さて、野外での授業終了後、室内へ戻って植物の同定方法の勉強です。
野外授業中にTAさんがたくさんの種類の枝葉を集めてくれました。
あまり普段聞かない植物だとなかなか難しいですよね。それでも学生さんがんばっていました。
枝葉の特徴から図鑑のフローチャートを使って樹種同定をします |
これにて実習前半が終了です。
~後半へつづく~
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