事務補佐員の遠藤です。
今回、私は、「森林科学特論Ⅱ」という苫小牧研究林で行われた大学院(環境科学院)の実習に参加してきました。
日程は、6/5(火)~6/8(金)の4日間です。
参加人数は男子学生8名、女子学生6名、合計14名でした。
1日目(6/5)
実習は午後から始まりました。
まずは、中村先生による「地球温暖化と森林昆虫」の講義 |
研究林に移動し、林冠クレーンに乗って地上25の高さまで上がります |
こんなに高いんです |
地上がとても遠く見えます |
地上へ降りてきたら、採集した葉の窒素含量を調べます |
採集した葉の窒素含量(葉緑素)をSPADで計測し、それぞれの違いを調べました。
このときは、中村先生の思うような結果にはならず、全員、温暖化と温暖化じゃないところで逆の数値が出てしまいましたが、それがなぜなのかを考えるのもおもしろいようです。
夕飯は毎回ビュッフェ形式で自分の好きな量だけ取れます。 一日目の夕食はこんな感じ。 |
2日目(6/6)
一日の始まりは朝食から…
朝食も毎回ビュッフェ形式でした |
研究林内にある倒木に住みつく菌根菌の観察 |
木の根っこのように見えるもやもやの一部が菌根菌 |
菌根菌を採集 |
菌根菌を顕微鏡で観察 |
菌根菌をカットし、顕微鏡で見られるようにプレパラートを作ります |
菌根菌のマントルがきれいに見えるように作るのがとても難しかったようです。みなさん、集中してプレパラートを作っていました。
こちらは学生の作ったもの。とてもきれいです! |
午後は、植村先生によるハンノキの調査です。
みんなでウトナイ湖へ移動します。
ウトナイ湖近くの湿原で、ウェーダーを履いてハンノキの調査 |
水の多い場所のハンノキと少ない場所のハンノキ、 それぞれの基部直径、最大稈長、樹幹面積(直径と短径)を測ります |
歩いて川くだりをする男子学生たち。ウェーダーならではの楽しみ |
エクセルを使ってデータ解析 |
C/F値を算出し、低木型と高木型のハンノキで、死亡率に違いが出るかデータ解析します。
今回のデータでは、どちらのハンノキも来年、枯死する確率は低いとの結果が出ました。
文系の私から見ると、エクセルでちゃちゃっと簡単にデータ解析してしまう学生さんたちは、とてもかっこよかったです!
3日目(6/7)
本日は、日浦先生と中村先生の講義です。
日浦先生は、NPP(ある時間内にどれだけ物質が生産されるか)について、
中村先生は、被食(食害)についての講義です。
研究林から一本のミズナラを伐採してきて、NPPのデータ採集と被食を調査しました。
番号のついた木をみつけ、樹種を調べて、幹の直径を測ります 1班につき30本程度測りました |
これはシカに食べられた跡 |
スタッフの方が木を伐採してくれました |
切った木を細かくしてトラックに積み、建物へ運びます |
みんなで葉っぱを摘み取ります → 摘み取り完了 |
細かく切った幹や枝、葉を測り、一本の木の重さを出します |
ようやく終了~ やりきった感にあふれてる! |
続いて、ミズナラの上部と下部それぞれ100枚ずつ葉っぱを選び、目視で被食率を確認 |
選んだ葉っぱの窒素含量と葉の厚さを計測 |
採集したデータを解析 |
このデータ解析が非常に大変で、みなさん四苦八苦しながらがんばっていました。
夕飯の時間になっても、残って解析している学生も…
最後の夕飯はカレーでした♪
4日目(6/8)いよいよ実習も最終日を迎えました。
午前中、苫小牧研究林内をバスでめぐるエクスカーションです。
シカ柵実験
シカの密度によって、森にどういう影響が出るかを研究している場所です。赤線より右はシカが高密度でいるところ、左は、シカを減らしているところです。植物の量が明らかに違います。
左の写真は大人のジャングルジムと呼ばれている調査場所
右の写真は丸太温暖化実験をしています
土壌の断層観察 |
台風で更地になったところを利用し、草木の植生遷移の調査を始めた場所 有機物質を取り除いた土地、有機物質はあるけど、土を押しつぶして固めた土地、何もしていない土地 この3つの土地の植生の違いを観察 |
苫小牧研究林内を流れる川の調査区域 晴れていたら、とてもステキな場所です |
以上、盛りだくさんの内容で、とても充実した実習だったと思います。
学生のみなさんは、男女問わずすぐに仲良くなり、大変和気あいあいとした雰囲気の中で実習を楽しんでいました。
先生方、学生のみなさま、お疲れさまでした!
苫小牧研究林宿舎裏手の池 絵葉書になりそうな風景 |