和歌山研究林の中村です。
8/26~8/30に、森林研究・フィールドトレーニング「生き物たちのつながり」の生態学 in 南紀熊野の実習を和歌山研究林で実施しました。
参加者は1名でした。
8月27日(初日)
現場視察:たまたま和歌山研究林内を流れる平井川の河川敷に流れ着いた鹿の死体を観察しました。そこには腐食性昆虫がいて、食うー食われるの相互作用が見られました。
研究計画の作成:夕食後に、「現在の理解」、「未解決問題」、「新しい研究課題」、「注目すべきプロセス」、「仮説」、「調査方法」という研究計画を作る際の重要なプロセスについて説明を受けました。
その後、研究計画作成に取り掛かりました。
8月28日(2日目)
研究テーマを検証するための研究手法を考えました。ホワイトボードを使ったデスカッションを行いました。
どの虫がどの順番で死体を利用するのか?どのような利用をするのか?を考えました。もう一度、野外の鹿の死体を観察して、その確認をしました。
実験デザインは、より具体的にしていき、統計解析もできるように繰り返し数まで考えました。
昆虫の行動(摂食)実験のために古座川町のジビエ施設から足をもらいました。
8月29-30日(3-4日目)
昆虫(ハネカクシ、ヨツボシモンシデ、ヒラタシデ)のシカの足を使った行動(摂食)実験を行いました。深夜までかかる長時間の実験となりました。
その頑張の甲斐あって、クリアーな結果が得られました。
それら結果のグラフを作成し、解釈を考えて、パワーポイントで発表スライドの作成をしました。
8月31日(最終日)
発表を行いました。その質疑応答により、研究の結果の解釈がより明確になってきました。
今回の森林トレは、研究テーマを探すところからの研究体験だったので、大変だったと思いますが、学生の頑張もあり、どうにか形になったと思います。
大変お疲れ様でした。
参加してくれた学生もとても満足そうでした。
野外観察や室内実験により、森林の中の生態現象が明確になるのは、大変楽しいですよね。
参考
・内海研究室HP
・中村研究室HP
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