長田です。苫小牧研究林では、
7月4日〜8日に公開森林実習「野生動物管理実習」が行われました。この実習は、動物の生態情報を得るための基礎的な調査技術を習得することを目的としており、様々な動物の生態について学びます。今回は、この実習の内容について紹介させていただきます。なお、2013年に行われた実習についても
当ブログにて紹介しています。2013年から変わったところもありますので、あわせてご覧いただければと思います。
この実習では、
齊藤隆先生がネズミ、
内海俊介先生が昆虫、そして
岸田治先生がサンショウウオについて解説を行うとともに、赤外線自動撮影カメラによる林内の動物相の調査や、シカによる樹木の食痕調査など、森林と動物の関係に力点が置かれた盛りだくさんの内容となっています。この実習には、北大農学部の学生さん
35名に加えて筑波大、島根大、宮崎大、琉球大から6名の学生さんが参加しました。
初日(7月4日)
まだ作業は続きます。林内に生息する動物を撮影するために自動撮影カメラを設置しました。このカメラは、前を横切った動物を赤外線で感知し、一定時間動画を撮影します。できるだけ動物が通りそうなところにカメラを設置するのがコツです。
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岸田先生から自動撮影カメラの説明を受けます |
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思い思いの場所にカメラを設置します |
このようにさまざまな準備、設置作業をおこないました。どのような結果になるか楽しみですね。
2日目(7月5日)
初日につけたシャーマントラップの確認を行いました。事前情報で今年はネズミが少ないとわかっていたので、例年の倍の数のトラップをつけていたのですが、残念ながらねずみはまったくかかっていませんでした。
次に両生類の調査です。池でサンショウウオやオタマジャクシをさがしました。
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池に入ってサンショウウオを捕まえます |
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技術スタッフの指導を受けながら作業を行います |
午後には、サンショウウオの形態を調べました。岸田先生があらかじめ準備していた2つの池のサンプルについて データを取って整理し、それをまとめて発表を行いました。
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サンショウウオの形態の違いについて発表します |
さらに、夕食を食べたあとには超音波を検出するコウモリ探知機を使ってコウモリの調査を行いました。
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