2016年9月12~16日、雨龍研究林では公開森林実習「森林保全実習」が行われましたので、ご紹介します。
今回の実習では、北海道大学の先生が毎日交代で担当され、
1日目は吉田俊也先生から「雨龍研究林での調査・研究」、
2日目は中村太士先生・森本淳子先生・内海俊介先生から「森林生態系管理学」、
3日目は丸谷知己先生・笠井美青先生・桂真也先生から「流域砂防学」、
4日目は柿澤宏明先生・庄子康先生から「森林政策学」について説明がありました。
5日目は、北海道大学28名、信州大学1名、ミュンヘン大学1名の参加学生が4グループに分かれ、各グループ1~4日目の実習内容をまとめて、発表してくれました。
まず1日目と2日目の様子をご紹介します。
1日目は13時頃に雨龍研究林に到着し、吉田先生から雨龍研究林の概要について説明がありました。
吉田先生から概要説明 |
広く傾斜がほとんどない掻き起し地 |
ミズナラ保存林 |
この調査でドングリの豊凶とネズミの関係もわかりました |
そして、表土戻し試験地へ行き、表土戻しをすることで多様な樹種が発生し、樹木成長の成績がよくなっている箇所を見学しました。
表土戻し試験地で対象区との比較をしました |
最後に、天然林の風倒地で倒木・マウンド・ピット上の更新について吉田先生から説明を受け、森本先生から千歳や京都での研究について紹介を受けました。
奥に見える3本のアカエゾマツは倒木更新したものです |
2日目は、泥川展望台でアカエゾマツ湿地林の中を河川が流れている様子をみました。
泥川展望台です |
河川がある箇所は広葉樹が生えています |
その後、アカエゾマツ湿地林に降り立ち、ピートサンプラーと成長錐を使いながら、どのようにして成林したか考察しました。
考察後、吉田先生から年代測定や花粉・珪酸態分析の結果が発表され、成林初期については未解明であることが伝えられました。
次に、泥川皆伐試験地の対象区・地拵区・皆伐区を尾根から見下ろした後、水文・水質調査を行う
量水堰を見学し、中村先生から説明を受けました。
手前が皆伐区、奥が地拵え地です |
吉田先生から泥川皆伐試験地の説明を受けました |
中村先生から水文研究について説明がありました |
内海先生と土壌サンプルを採取しました |
そして、泥川でも土壌採取を行い、庁舎の講義室でDNA抽出作業を実施し、夕食後に定量PCRの結果を確認しました。
環境DNAの抽出をしました |
採取したキノコは美味しくいただきました |
後編へ続く・・・
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