2023年2月7日火曜日

森林研究フィールドトレーニング「森林植生の養分吸収機能」

 8月29日~9月1日にかけて中川研究林で開催した 森林研究フィールドトレーニング「森林植生の養分吸収機能」について報告します。

初日、まずは北海道北部の森林を観察することから。
葉や幹を見つつも、本プログラムの中心は地下部の根です。
いろいろな植物の根を掘って、根のかたちに違いがあることを観察しました。

林内で土を掘り、根の観察をしました。
今回、信州大学理学部の牧田直樹先生にもご参加いただき、根への熱い想いを語っていただきました!

こちらは地上部の様子。

地下には根(細根)が張り巡らされています。
細根による養分吸収を測定するため、傷をつけないように慎重に細根を掘り出します。

きれいに細根がとれました!

このあたりの森林はササで覆われています。ササ藪の中で蚊の大群にもめげずにがんばっています。

細根を窒素溶液に浸け、一定時間後の濃度差から養分吸収速度を測定しました。
フィールドが実験場です。
今回、数種類の樹木とクマイザサを対象に調べました。

フィールドから戻り、化学分析も体験しました。
フィールド半分、化学分析半分、どちらにも真剣です♪
どのような結果が出るかワクワクです!

根をスキャンし、形態(根の細かさや密度など)を評価します。


最後に、期間中に取ったデータをまとめ、発表しました。
初めての研究体験でしたが、積極的に、そして楽しみながら根の機能についてしっかり考えました。
お疲れさまでした!


(おまけ)
パンケ山からの中川町方面の眺めです。
遥か彼方に日本海が輝いていました。
夏の終わりの穏やかな光景です。