2014年2月28日金曜日

雨龍研究林で利用者セミナーが開催されました!

こんにちは、片山です。名寄は日に日に暖かくなりつつあり、昼間は0℃を超える日が続いています!暖かくなるのは嬉しいのだけれど、冬が終わってしまうのが少しさびしくも感じています。


さて!昨日は雨龍研究林で「研究林利用者セミナー」がありました。実は、25日には中川研究林で、26日には天塩研究林でも同じく「利用者セミナー」が開催されていました。このセミナーには、研究林で働く技術スタッフの方全員が出席します。そして、普段、そこの研究林で研究している学生・ポスドク・教員が、自分がどの様なことを目的にどの様な研究を行っているのかを説明します。

(技術スタッフの皆さんは、普段、樹木の伐採や林道の整備、立木調査や実習や調査のお手伝いなど、研究林の管理や教育研究補助のお仕事をされています。)

雨龍研究林の利用者セミナーでは、11名の人が発表し、10名以上の技術スタッフに発表を聞いて頂きました。

雨龍研究林利用者セミナーの今年のテーマは「パッションを持って、分かりやすく!」でした(内海先生談)。専門用語を使わずに、何の前知識がなくともみんなが理解できるように、そして、アツく伝える!少しでも研究内容のことを知ってもらって、もっと楽しく、さらにやりがいを持って仕事をして頂くことに繋がればと思います。


私もがんばってアツく語ってみたのですが、皆さんに伝わったかどうか、甚だ不安です・・・。


このセミナーでは、研究林に出入りされる他の研究室の学生さんがどういう研究をしているのかを知ることができました。年に一度、全ての北大研究林では利用者セミナーが開かれています。「北大研究林で研究してみたいけど、どうすれば良いか分からない、まずは雰囲気を知りたい」というような場合、まずは利用者セミナーに参加してみるのも良いかもしれません!



和歌山研究林フレッシュマン合同実習 「南紀熊野の自然と人々のくらし」  完結編


こんにちは。佐伯です。さきの前編、後編で書き足りなかったこと、最終日のことなどを記します。

①アカデミックワールド

この実習では、夜に、ゲスト教員の方によるアラカルト的な研究紹介コーナーがありました。それぞれ、最先端のご研究についてわかりやすく、ときにはユーモアをまじえて紹介してくださいました。お話をしてくださった先生がた、どうもありがとうございました!

われらがサンショウウオ博士、岸田先生です。

実験用に飼育されているサンショウウオをもってきてくださいました。
みな、興味深々で観察していました。
②おみやげづくり

最終日に、おみやげとして、木工品(ストラップ)とマーマレードをつくりました。


製材のデモンストレーションです。職員さんが丸太を押すと、あっという間に柱の形に仕上がります。

木片をつかって思い思いに、木のストラップをつくります。

あ、かわいい!

これもかわいい!!!


ん?!・・・・

次は、地元特産のゆずをつかったマーマレードづくりです。ゆずの皮をグラニュー糖と一緒に煮詰めます。

指導してくださった職員の方(中央エプロンの方)です。
集落でのゆず生産の歴史についてもお話をうかがうことができました。

マーマレードを瓶につめます。お日様色に輝いています。

じゃーん。 完成! 
 
*************
 
4泊5日の短い期間でしたが、みなさん、和歌山研究林を楽しんでいただけましたか?
学部や大学は違えども、ひとたび森にでれば、すーっとうちとけることができて不思議ですね。
また和歌山研究林に遊びにきてください! そして大学生ライフを満喫してくださいね!!!


フレー! フレー! フレッシュマン! (ちゃっちゃっちゃ! ちゃっちゃっちゃ!)



参考URL

和歌山研究林の実習紹介ページ:http://www.za.ztv.ne.jp/hokudai/freshman201402/freshman2014.html 

和歌山研究林トップページ: 
http://www.za.ztv.ne.jp/hokudai/new-home/new-index.html

2014年2月27日木曜日

和歌山研究林フレッシュマン合同実習 「南紀熊野の自然と人々のくらし」 後編

引き続き、和歌山研究林フレッシュマン実習のレポートです。この日は、バスにのって古座川流域の水質や景観について学びました。

①水質を調べてみよう!

まず、源流部で水を採集します。
講師は厚岸臨海実験所の本多先生です。右下で水を採集されている方です。

次は古座川の七川ダムでの採収です。吊り橋の上からバケツを下におろしていき、水を汲みとります。
ここでは、技術職員Aさんによるすばらしい(?!)バケツテクニックが披露されました(笑)。

下流の一枚岩付近の水採収です。岩の説明(後述)を聞きながら水質も調べます。
 
採収した水は宿舎に持ち帰り、みんなで水質をはかります。それぞれ、どんな水だったかな?


②コウモリに会いに行こう!

古座川流域のとある小さなトンネルに入っていきます。

しずかーに中に入ってみると・・・いました! コウモリです!!!

コウモリ博士こと、福井大(ふくいだい)先生からコウモリの生態について学びます。
この時期のコウモリは深く眠っているので、手にとってさわって体温をあげたりするのはよくないとのこと。
夏にはこの洞窟・・いや違ったトンネルに、たくさんのコウモリがきてくれるそうです。
福井先生には、夜にも楽しいコウモリワールドのお話をうかがうことができました!

③石と語ろう!
和歌山大学の此松先生(中央オレンジの服の方)です。この地域の地質について詳しい説明をうかがいます。
やわらかい語り口で、質問をすると、とても丁寧に答えてくださいました。

虫食い岩とよばれる岩石です。

まさに「虫食い」!


海岸沿いにある橋杭岩(はしぐいいわ)です。波による浸食によって固い場所ばかりが残ってこうなったとのこと。
まわりの小さな石は、津波の力で散らばったとの説があるそうです。

「今年一番の笑顔で はいチーズ!」

④フィナーレ!

さて、いよいよ実習も佳境に入ってきました。炭がまの炭の様子はどうでしょうか?

「はい、ばっちりですよ~」
↑技術スタッフのSさんです。炭がうまくできるようずっと見続けてくださいました。

炭が崩れないよう注意深く掻き出します。一人ずつ、この作業を行いました。
 ***********

夕食後は、グループワークで作成した和歌山研究林の紹介ポスターを発表しました。

発表会の様子です。会場は大盛り上がりでした!
この班は、実習で観察した生き物や、体験した作業をとてもきれいな写真やイラストとともにまとめてくれました。

この班のポスターは、和歌山研究林の庁舎をモチーフにしてくれていて、窓を開けるとそれぞれ説明やイラストが飛び出す仕組みです。すばらしい!!!


この班は、実習で体験したそれぞれのエピソードをもとに「行こう! 和歌山研究林」
というタイトルでポスターをつくってくれました。構図が大胆で迫力がありますね!





ポスターは、どれも個性的かつ印象深い作品ばかりでとても面白かったです。しかも1年生ならではの斬新かつ柔軟な発想がちりばめられていて、なんだかちょっぴりうらやましくもありました(笑)。
やっぱり若いっていいな~!!!
                               (いいなあ! いいなあ! いいなあ!

発表会のあとのバーベキューです。炭はみんなでつくったものを使いました。
厨房のスタッフの方が、地元のお料理も準備してくださいました。
ごちそうさまでした!

ポスター発表の際、複数の班が、「和歌山研究林は、北大生だけでなく、全国のほかの大学の学生も利用できるようにすると聞いたので、そのためのPRポスターにしました」と言ってくださいました。初日にわたしが(ちょっとだけ)話したことを覚えていてくれたのですね! どうもありがとう!!!


(完結編に続く・・・)
http://frs-kyoten.blogspot.jp/2014/02/blog-post_28.html


参考URL

和歌山研究林の実習紹介ページ:http://www.za.ztv.ne.jp/hokudai/freshman201402/freshman2014.html 

和歌山研究林トップページ: 
http://www.za.ztv.ne.jp/hokudai/new-home/new-index.html

2014年2月25日火曜日

和歌山研究林フレッシュマン合同実習 「南紀熊野の自然と人々のくらし」 前編

 
みなさんこんにちは! 今回は、和歌山研究林で開催された
北大&和歌山大フレッシュマン合同実習をご紹介します。


わーかーやーまー ちゃっちゃっちゃっ! 
 (さあ、みなさんもご一緒に! ちゃっちゃっちゃ! ちゃっちゃっちゃ!)


この記事を書いているときは、実はまだ実習中です! そう、今回は当ブログはじめての試み、(ほとんど)生のライブブログでご紹介します。大丈夫かな~、ドキドキ。でもオリンピックも生で見たほうがずっとドキドキしますよね。ソチの熱気にも負けず、実況担当佐伯、全力で参加学生さんたちを応援したいと思います。みなさんよろしくお願いいたします! 


和歌山研究林です。

フレッシュマン実習というのは、大学に入りたての1年生を対象に、学部や専門を問わず実施される実習のことです。参加学生さんの所属は、理系・文系問わずじつに様々。しかも今回は、近隣の和歌山大学の1年生も参加してくれました! 

ガイダンスの様子。揚妻林長から研究林の説明などを聞きます。

アイスブレイキング。みんなほとんど初対面なので、緊張をほぐすためのゲームを行います。
なかなかの盛り上がりでした!
 
いきなり山仕事!
みんな(ちょっぴり)顔見知りになったら、いよいよ林業体験です。炭焼き、きのこ栽培のための菌打ち、薪割などを、職員さんたちに教えてもらいながら行いました。
 
 
モウソウチクを炭焼き用の窯に入れて炭をつくります。
 
菌うち体験です。ドリルをもってドドドドド!
 
和歌山研究林名物? になりつつある薪割です。
やや苦戦しながらも、スパっと割れると、「おー」という声があがりました。
 
フォックスハンティング
さて、この日は、揚妻(あげつま)林長より、ラジオテレメトリーの操作をならいました。このテレビのアンテナのような機械を操作すると、あらかじめ電波発信機をつけていた動物から電波を受信することができ、その位置がわかるというものです。森の中に隠してある発信機をみんな、きちんと見つけられたかな?


ラジオテレメトリーの原理や使い方を学びます。複雑そうだけど、みんな大丈夫だね!

いよいよ探索です。ピッピッピッという音をたよりに発信機を探します。

こんな岩山も探します。足元気をつけて!
 
発信機が見つかりました! やった!!!

 
そしてやっぱり山仕事!

今日も山仕事いっぱいです。

まず、初日に入れた炭の様子を確認します。なんだかとてもいい感じにみえます。

次は、スギの間伐体験です。まず研究林職員の方にデモンストレーションをしていただきます。
あっという間に1本伐れてしまいました。

次は自分たちでやってみます。
「ノルマは一人10本です!」という職員さんの掛け声とともに、1本1本丁寧に伐りたおします。
わたしもやってみましたが、不覚にも1本伐るので精いっぱいでした(笑)。
山仕事のあとのごはんです。昼食準備チームがつくってくれた豚汁をいただきます。

おいしそう!
 
いただきまーす!
(後編に続く)
http://frs-kyoten.blogspot.jp/2014/02/blog-post_27.html


参考URL

和歌山研究林の実習紹介ページ:http://www.za.ztv.ne.jp/hokudai/freshman201402/freshman2014.html 

和歌山研究林トップページ: 
http://www.za.ztv.ne.jp/hokudai/new-home/new-index.html