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2014年5月12日月曜日

祝・春到来!

こんにちは、片山です。ついに、ここ名寄にも春が来ました!!道北の季節を感じようシリーズ第二弾!(第一弾は、シラカバ樹液コーヒーでした。)今回は、祝春到来、山菜採り+お花見BBQです!



4月4日にはこれだけ真っ白だったのに・・・
こんなにもカラフルな世界に変わりました!(5/12撮影)。
分かりますか?上の写真と同じ場所ですよ!



春の花の定番!エゾエンゴサク。
あちこちに咲いています。
シバザクラも咲き始めました。

名寄の事務所から車でおよそ20分、渓流沿いの森に、
名寄の学生さんたちと、ギョウジャニンニクを採りに行きました。
渓流にはヤマメもいたようです!
シロバナエンレイソウ。
エンレイソウも春の花の定番ですね!
北大の校章にもなっています。
花とガクが丸みを帯びていて、上向きに咲いているのが
オオバナノエンレイソウとのことです。

この日(5/11)で咲いているエンレイソウは、
この1本しか見つけられませんでした。

コレです!ギョウジャニンニク!(別名:アイヌネギ)。
この時期の渓流近くには、たくさんのギョウジャニンニクが生えています。
買うと高いですが、取りにいけば山のように採ることができます。

花見日和!
見えにくいですが、下の方に見えるのが、チシマザクラ。
右上がキタコブシ、左上がエゾヤマザクラ(オオヤマザクラ)、
後ろがシラカバ、そして青空です。

北海道でサクラの開花観測には、エゾヤマザクラが標本木になっています。
ソメイヨシノよりも色が濃いピンク色。

待ちに待ったBBQ!
下にあるのがギョウジャニンニクです。
鶏肉も一緒に、醤油を少し入れて炒め煮にすると、
とっても美味しい!
名寄名産のアスパラも頂きました!

 長い冬が終わり、一気に春がやってきました。それでも、今朝は5.3℃まで気温が下がり、昨日の日中は23.6℃まで上がりました。1日の気温差は約20℃!さすが北海道です。まだまだ油断できません。でも、植物たちは、「やっと俺たちの出番だぜ!」と言わんばかりに、フルスロットルで活動を開始した様子です。この時期の北海道もとっても良いですよ!


そして、最後に告知です!
9月、北大和歌山研究林にて実習を開催します!大学生なら学部にかかわらず、誰でも参加できます。そして、北大以外の5つの大学(山形、筑波、信州、高知、琉球大)との共催実習です。各大学から色んな人が講師として参加してくれます。
http://forest.fsc.hokudai.ac.jp/~kyoten/field14/

実習では、熊野の森を舞台に、林業や山の暮らしを体験してもらいます。
ぜひ、HPをご覧のうえ、実習に参加してください!!

2014年4月24日木曜日

シラカバ樹液コーヒー

こんにちは、片山です。名寄はまだまだ雪が残っているのですが、昼間は10℃を超えるようになり、だいぶ春めいてきました!サクラはまだ先のようですが、木々は春到来に向けて、準備を進めているようです。

ということで、今回は春の予感を感じるべく、シラカバ樹液コーヒーを作ってみたので紹介します!

この季節のシラカバの幹に傷をつけると、たくさんの樹液が出てきます。皆さん、知っていましたか?私は去年初めて見て、とってもびっくりしました。しかも、この樹液はほのかに甘いんです。「樹液」[甘い」と聞いて、思い浮かんだ方もいるかもしれません、この現象を利用してサトウカエデから作られるものが「メープルシロップ」なんです。

シラカバの樹液は色々な国で昔から飲まれてきました。道北の町、美深町では4月になると「白樺樹液春まつり」が開催されているみたいです。シラカバの樹液を採ることが出来るようになることは、長かった冬が終わりを告げるサインなんですね。

私は実際に飲んだことがなかったので、名寄にいる学生さんと一緒にシラカバ樹液を採ってみました!

立派なシラカバの幹に少し傷をつけさせてもらいます。
ポタポタと樹液が出てきました!
それをジップロックの袋に集めます。
(この程度の傷では木は死なないので、ご安心ください!)

集めた樹液には木くずなどが入っているので、コーヒーフィルターで濾過しました。

見てください!ほんのりピンク色なんです!
(この写真では茶色けど、、)
スプーンひと口、飲んでみました。ほのかに甘い!!

樹液でコーヒーを入れてみました!
なんと、コーヒーに砂糖を少し入れたくらいの甘さが!!
何も知らない学生さんがこのコーヒーを飲んで、
「砂糖入ってないんですか?!」とびっくりしていました

ところで、なぜこの時期にだけこの様に樹液を採取することが出来るのでしょうか?それは「根圧(こんあつ)」が関係しています。

植物は水がないと死んでしまいます。水は根から吸収されるので、根から葉っぱまで水を運ぶ必要があります。ではどうやって水を運んでいるのでしょうか?簡単なイメージで言うと、葉っぱがストローを使って水を引っ張り上げているんです。ストローとは幹の中にある「導管」を意味します。葉っぱがあるときは、葉っぱが水を吸い上げる駆動力を持っているので、水を持ち上げることが出来るんですね。
(ちなみに、この水を引っ張り上げる駆動力のことを「水ポテンシャル」と言います。)


では、葉っぱがない場合、樹木はどうやって水を枝先まで引っ張り上げているのでしょうか?実は根っこが頑張って水を押し上げているんです。この力のことを「根圧」と言います。葉っぱがいないので根っこが頑張っているんですね。どうやって押しているかというと、根っこ部分にあるストロー(導管)内に無期塩分や糖分を運んで、(シラカバの場合)樹液を甘くします。そうすると、土壌の水は導管の中の水を薄めようとして、どんどん導管内に水が入ってきます。そうすることによって、導管にはどんどん樹液が溜まっていき、どんどん上の方に上がっていきます。だから甘い樹液を採ることが出来るんですね。

では、なぜ、そんなことを樹木は春先にしているのでしょうか?導管というのは常に水で満たされていないと水を葉っぱまで上げることが出来ません。冬の間、寒いところに生育する樹木は、導管内の樹液が凍ることにより、導管内に気泡が発生することがよくあります。春になって葉っぱが出てくるまでに、その導管内の気泡を樹液で満たしておく必要があります。そこで、春になる前に根っこが頑張って、導管内を樹液で満たし、春になる準備をしているんです。

樹木は小さな季節の変化を感知して、色々な活動を行っています。季節を感知する能力に関しては、私たちよりもよっぽどすごい能力を樹木は持っているんですね!


北海道では季節によって、色んな景色や面白い現象を見ることが出来ます。というわけで、北海道生活の2年目、北海道の季節の魅力を毎月お届けすることを目標に、今年度も頑張っていきたいと思います!


無断転載禁止の記事なのですが、春先の樹液について「メイプルシロップの話」というとても良い記事がありますので、興味のある方は検索して是非見てみてください。