この実習のコンセプトはずばり、「つかまえる」です!
みんな、ちゃんとつかまえられたかな?
1.ネズミさん、やっぱりかわいいでチュー編
いくつかの班にわかれて、ネズミを捕獲するためのトラップをしかけました。
しかけた翌日、トラップを巡回してみると、おお! 何やらごそごそ入っているではないですか!!! (やったー!)
班に分かれてトラップを設置します。 |
前日しかけたトラップをあけると、ネズミが入っていました!!! |
トラップは筒型で、ふたをあけて地面に設置しておきます。ネズミが入ると入口がしまる仕組みになっています。 |
データを比較してみると、トラップをしかけた場所によって、どうもつかまえたネズミの数や種類が違うようです。つかまえたネズミは、重さをはかり、雄・雌を判別して、マーキングをしました。
捕獲したネズミを注意深く観察。 |
細心の注意をはらってマーキングします。 野生のネズミにはじめてさわるという学生さんも多かったのではないでしょうか。 |
指導してくださったのは、札幌研究林の齊藤隆先生です。先生のネズミをあつかう手さばきは、まさに迫力満点。長年のご研究に裏打ちされたお話に、みな興味津々でした。
2.エゾサンショウウオはすごいよ編
苫小牧研究林には、エゾサンショウウオという北海道固有のサンショウウオが生息しています。専用に整備されたという池に移動して、エゾサンショウウオの観察を行いました。水の中をのぞくと、エゾサンショウウオの幼生がたくさん!!! これなら(どんくさい)私にも捕まえられるかも・・・。
水辺にならんでエゾサンショウウオを観察します。 |
とれたかな? |
よく観察すると、ちょっとかわった形をしたエゾサンショウウオがいます。それはどうしてなんでしょう・・・。指導をしてくださった岸田治先生(天塩研究林)は、エゾサンショウウオの形の変化に着目して、大変興味深い研究をなさっています。実習後半には、グループワークの一つとして、エゾサンショウウオの形の変化と、ほかの生物との相互作用について考えるセッションも行われました。
捕まえたエゾサンショウウオを間近でみてみると・・・。 |
大きさやかたちが違います。 |
余談になりますが、苫小牧研究林では、エゾサンショウウオコーナーを設置しています。みなさん、研究林にお越しの際は、ぜひ見ていってくださいね。エゾサンショウウオと一緒に待ってまーす。
正面玄関に設置しています。 |
かわいいです。 |
3.おさかな絶対捕まえるぜ編
苫小牧研究林には、幌内川という、なんとも味わい深い川があります。この川のほとりに立つと、なんだかとっても水に入りたい気持ちになります。(←個人の感想です。)
実習では、実際に川の中に入って、河川や水生生物を調べる手法を学びました。
(1) ショッカーを使って捕まえよう
ショッカーの使い方をならいます。 |
実際に使ってみます。セッションを担当されている山浦先生(右の青い服の方)も真剣に見守っています。 先生の研究室の大学院生の方も応援にきてくださいました。 |
気がつくと、山浦先生もショッカー部隊に・・・。 |
(2)捕まえた魚の食性を調べてみよう
魚の胃の内容物を調べる手法を教えてもらいます。 |
スポイトで吸い出すと・・・ わあ! |
(3)とにかく捕まえよう
岸田先生、齊藤先生による熱血指導のもと、 とにかく人力で魚をとることを目指します。 |
心を一つにして魚をおいかける学生さんたち。 実際に魚がとれると「わーっ」という歓声があがり、みんなとっても楽しそうでした! |
<参考ウェブサイト>
齊藤隆先生の研究室のHP
http://www.fsc.hokudai.ac.jp/wildlife/welcome_j.html
岸田治先生の研究室のHP
https://sites.google.com/site/bulgytadpoles/homu
山浦悠一先生の研究室のHP
http://www.agr.hokudai.ac.jp/formac/forman/index.html
苫小牧研究林HP
http://forest.fsc.hokudai.ac.jp/~exfor/Toef/hp_j/0_top.html