2017年1月25日水曜日

森林研究・フィールドトレーニング「森林の物質循環と環境保全 」レポート その1


8/8-12に中川研究林で行われた森林研究・フィールドトレーニング「森林の物質循環と環境保全 植物-土壌-河川をめぐる水・養分のうごき」について報告します。

全国各地(千葉大、名古屋大、新潟大、北大)から5名の学生とサポートの大学院生1名(しかも全員男子)が参加しました。
このコースは柴田、野村、福澤が担当しました。



8/8(1日目)
天塩中川駅に到着後、中川学生宿舎に向かいました。
この日はまずミニ講義で、物質循環や水循環を調べる意義や人間活動による窒素汚染と森林生態系への影響、北海道北部の気候と中川研究林の森林の状況について学んだあと、これから行う研究課題の設定を行いました。



それぞれの興味ややりたいことを出し合い、3グループに分かれました。そして各グループで明日から何を調べるのかを考えました。このプログラムでは自分たちで調べたいことを調べます。疑問はなにか?、どんな予想ができるか?を意識して考えました。
 
8/9(2日目)
午前、中川研究林の研究サイトを見学し、実際の森林の様子や測定方法について学びました。まずは集水域スケールでの操作実験(窒素散布)をしているサイトを訪れました。


 V字の部分で水位を測ります。水位と流量の関係が分かれば、水位から流量が推定できます。


容器に水を測りとり、その時間をストップウォッチで測ります。すると流量(流速:リットル毎秒)が計算できます。

 河川水質を測ってみました!pHや電気伝導度(EC)、水温を測定しました。

森林の物質循環研究では土壌の状態を把握するは大事です。まずは体験してみなければ始まらない!ということで、断面を掘ってみました。地下に張り巡らされているササの地下茎に悪戦苦闘しながらがんばりました!

土壌断面が掘れました!

次に訪れたのはパンケ山。このエリアは蛇紋岩という特殊な地質が分布し、そのような条件で生育できるアカエゾマツが純林を形成します。

アカエゾマツ巨木。樹皮がごつごつしています。立派です。

 パンケ山から下山しているところです。眼下に中川町市街を望みます。きもちいいっー!

かけ足でしたが、中川研究林の森林を体感しました。午後からはいよいよ自分で立てた課題についてフィールド研究です。(つづく)




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