2014年9月20日土曜日

道北の短い夏は、色んな場所で祭りが開催されます!

こんにちは、片山です。道北の季節を感じようシリーズ第3弾!今回は、名寄の短い夏についてのお話しです。


まずは8/2、名寄のお隣の町の幌加内町で開催された「朱鞠内湖湖水祭」から。
朱鞠内湖は以前にもこのブログで紹介しました通り、昔は北大研究林であった場所を、北電が買い取り、水力発電のために作られた人造湖です。この朱鞠内湖湖畔でお祭りが開催されました!

「この祭りの花火大会がすごい!」ということで、学生さんと一緒に花火見物に行ってきました。

朱鞠内湖のある幌加内町の人口はわずか1630人(幌加内町HPより)。人口密度は、全国の町では最も低い町なんです。(ちなみに、人口密度の低さ第2位は、中川研究林のある中川町、8位は、天塩研究林のある幌延町です。。さらに言うと、全国の村の中では、中川研究林の半分がある音威子府村が全国で6位みたいです。。)



人口以上の4000人の来場数があったとのことです。

写真では普通の花火のように見えますが、本当にすごかったです!
何がすごいかというと、普通の打ち上げ花火の他に、
湖に落下した花火の玉が湖水面にぶつかると花火になって、
それが湖面に反射して上下対称に見える、
という一風変わった花火があるんです!!

その他にも、大きな花火大会のわりに動員人数が少ないので、
すごい近い位置で花火を見れるので、
花火が降ってくるように見えます。

今回の花火大会には、学生さん5人と行ったのですが、初めて行った3人+私は、これまでで一番綺麗な花火大会だった、という意見で一致しました!


ところで、この花火大会のときに撮ったこの写真を見てください。



すごい蛾の量です!
これは「カシワマイマイ」というドクガの仲間です。
大量発生しています。
きづくと体についているー!!


道路標識もこんな状態に、、
朝になると、大量の死骸が落ちています、、

マイマイガ・カシワマイマイは北海道では頻繁に大量発生するみたいです。幼虫がミズナラなどの葉っぱを食べつくしてしまい、雨龍研究林でも被害にあったミズナラもあるようです。この様にマイマイガは8-11年程度の周期で大量発生するようですが、なぜ大量発生するのか、その明確なメカニズムはあまり分かっていないようです(北海道立総合研究機構林業試験場より)。



次は8/5、名寄のお祭りです。御神輿も出ていたみたいなのですが、いかんせん平日のため、そちらは見学に行くことができませんでした。でも!しっかり夕方の屋台には遊びに行って来ましたよ!





でも実は、お祭り当日、24時間降水量が150㎜程度という大雨が降り、
名寄の各地で浸水被害が出てしまいました。
事務所となりの学生さんの畑もこの通り水浸しに、、
でも、このあと排水され、無事に野菜たちを収穫することが出来たようです。
道沿いにたくさんの屋台!300mくらいありました!!
焼リンゴや焼き鳥片手にぶらぶらしてみました。

名寄の学生さんが金魚すくいに挑戦!
無事に3匹(?)持ち帰りました。

最後のお祭りの紹介は、8/31に行った名寄のお隣の町下川町の「しもかわうどん祭り」!
以前、下川町の林業への取り組みなどを見学した実習を紹介しましたが、その時にも昼ごはんで出てきた下川うどん。手延べうどんで、つるんと食べることのできる、少し細めのおうどんです。このうどんをヒューチャーしたのがうどん祭り!出店の他に、うどんの早食い大会や二人羽織りなどのイベントが開催されました。


ステージ上では様々なイベントが開催されていました。


私たち(学生さんと一緒)も早食い大会に参加!
一人前を2分以内に食べます。
早く食べた人が優勝。
優勝した人にはうどん1年分プレゼント!
一般女性の部は5人×5組からなり、1分を超える好タイムが出るなど、
どんどん盛り上がっていきます!
そして、最終組、私たちの出番!!



その結果・・・







なんと、学生さんが57秒というタイムで優勝!!
うどん1年分(36キロ)をゲットしてしまいました!!!!
素晴らしいです!!

研究林の関係者(私含む)はおすそわけを頂きました。
ごちそうさまです。そして、おめでとうございます!!!




ところで、そんなうどん早食い大会が行われていたころ、8月のはじめに大量発生していたマイマイガは姿を消していたのですが、次は「クスサン」という蛾が大発生していました。




写真を撮ったのは9月だったので、、だいぶ勢力はおさまっていました。

大量発生のときには、この様に大量の死骸があります。
クスサンの胴体部分はカラスなどに捕食されるため、
羽だけが残って、一見、落ち葉が落ちているようにも見えます。

クスサンの幼虫も落葉樹の葉を好んで食べます。
ウダイカンバが大好きみたいで、クスサンの大量発生により枯死してしまう木もあるようです。
院生のひとりがウダイカンバを研究のテーマにしていて、
クスサンではなく、マイマイガの方がウダイカンバの葉を食べてしまうので、

とっても怒っていました。

このようなガの大量発生は、森林動態や物質循環にどの様な影響を与えているのでしょうか?
面白そうなテーマですね!



さて、短い夏も終ってしまい、名寄は日々、気温が下がって冬が近づいてきています。
次は第四弾、名寄の秋をお伝えしますね!鮭の遡上・紅葉・マイタケ・山ブドウ!!
乞うご期待~!!



道北の季節を感じようシリーズ第一弾 「シラカバ樹関コーヒー」
                   第二弾 「祝・春到来!」

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