2017年9月5~8日、信州大学にて開催された「自然の成り立ちと山の生業演習」について、ご紹介します。
本演習は、本格的なフィールド演習を経験したことがない農学部生以外でも、中部山岳域地域における「自然の成り立ち」から森林作業と間伐材加工による「山の生業」までを安全に体験できる初心者向けのダイジェスト演習として開催されました。
自然の成り立ち編は中央アルプスにある西駒演習林、山の生業編は構内と手良沢山演習林で開講され、信州大学の農学部および工学部から21名、長野大学・静岡大学から各1名の学生が参加しました。
1日目(9/5)
まずは、信州大学農学部にある食と緑の科学資料館「ゆりの木」に集合します。
信州大学農学部 |
ユリノキ並木 |
学生が撮影した写真で信州大学の様子を知ることもできます。
地元産材の木琴で長野県歌も演奏できます |
また、隣接する直売所では、西洋梨やイチゴ・リンゴ・ブドウ等の加工品が販売されていました。
実習のガイダンス後、荒瀬先生による信州大学演習林の概要と動植物に関する講義があり、
小林先生からは地域の歴史や土地利用の講義がありました。
また、小林先生には亜高山帯常緑針葉樹林での研究紹介をしていただきました。
西駒演習林は傾斜60度のところもあるほど急峻ですが、標高差による植生変化の違いがみられることが分かりました。
講義で知識を得たら、明日からの演習に向けてフィールドに移動します。
構内からは大学のバスで移動します |
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まずは元村有林のアカマツ林内にある大芝の湯で入浴 |
宿舎の目の前を流れる小黒川 |
お世話になります |
豚汁と八幡屋礒五郎の七味が最高でした。ごちそうさまでした。
2日目(9/6)
あいにくの雨ではありましたが、小説「聖職の碑」で知られるコースで登山開始です。
アズマヒキガエルがあちこちでお出迎え |
いざ駒ケ岳 |
国有林から移管された土地、元村有林の里山、過去の履歴で植生も異なります。
以前行われていた馬搬や、シラビソとオオシラビソの違いも学びました。
霧の中、学生が維持している登山道を進みます |
空気中から水分をとる地衣類サルオガセ |
晴れると伊那市が望める望岳台も幻想的 |
ルート上には花崗岩由来の礫が転がる沢も |
砂防ダムの横も通過します |
頭も身体も使った登山の後は、みはらしの湯で入浴し帰宿しました。
宿舎では美味しいご飯を食べ、北海道大学雨龍研究林について紹介させていただきました。
貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
3日目(9/7)
西駒演習林とは今日でお別れし、構内演習林に向かいます。
本日も雨天で木材が乾燥しておらず、チッパーが使えないため、
同日開催の木材工学演習で行われている作業を見学させてもらいました。
木工室では研究支援推進員の酒井さん指導の元、
学生が間伐したヒノキ材でベンチを作製していました。
その後、チェーンソーの取り扱いと分解・整備について実践的なレクチャーを受け、
技術職員の木下さんによる構内演習林のアカマツ伐倒と、ワイヤーでのウィンチ集材の実演を見学しました。
安全な作業を行えるよう、説明しています |
伐倒 |
ワイヤー掛け |
集材 |
玉切り |
薪割り |
![]() |
.「信大SGEC」の刻印 |
一連の流れが理解できたでしょうか |
薪で火を起こし、地元産の食材をいただきました。
4日目(9/8)
最終日は、昨日学んだ林業の現場を実際にみてまわりました。
まずは急傾斜地を登ります |
手のこと高枝のこぎりも持参し、枝打ち体験をしました。
将来の資産のためとはいえ大変です |
シイタケの原木となる広葉樹の植林箇所を見学しました。
今年カラマツを植えた場所 |
ニホンジカの足跡です |
広葉樹が植えられています |
見学後は、薪割機ではなく手斧で薪割りをしました。
腰を落として |
お疲れ様でした! |
また、荒瀬先生、三木先生、技術職員の木下さん、野溝さん、酒井さんもご指導ありがとうございました。
そして、小林研の方々も陰ながらのサポートお疲れ様でした。
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