2014年10月7日火曜日

和歌山 森林フィールド講座 1日目

特任助教の長田です。今回は915日から19日まで北海道大学和歌山研究林で行われた「第1回森林フィールド講座・和歌山編 熊野の森の愉しみ方」の内容をリレーで紹介していきます。当拠点事業として一番力を注いできた学生実習です。
 ちなみに和歌山研究林では昨年9月に野外シンポジウムが、今年2月にフレッシュマン実習が行われており、このブログでも紹介されていますので、合わせてご覧ください。まずは初日(15日)の様子を紹介します。


和歌山県のJR白浜駅と南紀白浜空港にそれぞれ集合した後、バスで和歌山研究林に移動しました。北海道大学はなぜか和歌山県古座川町平井という本州最南端地域の内陸部にも研究林をもっているんですね。まずは山道をひたすらバスで走ります。

細い道路をひた走ります

研究林事務所に到着して荷物を整理したあとに、和歌山研究林長の揚妻直樹准教授及び職員の間宮渉さんから研究林の説明を受けました。和歌山研究林は非常に雨が多く、地形は急峻で、スギやヒノキの人工林が76%を占めます。天然林はカシやシイが優占する照葉樹林で、モミ・ツガ・コウヤマキなどの針葉樹も生育しています。まさに(とくに北海道から見ると)南の森という感じですね。

説明を受けたあとにはフィールドに移動しました。今回参加した学生さんは、北は北海道・帯広から南は熊本まで、さまざまな大学から参加しており、初めて会う人がほとんどです(ちなみに教職員も北海道大学から琉球大学まで様々です)。そこでまずは各自を知ることから始まります。京都大学の揚妻芳美さんのご指導のもとで、学生さんが他の学生さんを紹介するというゲーム形式の他己紹介を行い、交流を深めました。それぞれの参加者の名前やマニアックな趣味などが徐々に明らかになっていきました。

自分についてではなく、あらかじめ話を聞いた人についての紹介をしていきます 

次に林業作業を行いました。ここからは班ごとに分かれて、炭焼き用の原木の窯入れ作業としいたけの菌打ち、薪割り、樹皮むきを分担して行いました。なぜか学生ほど若くないように見える人たちが一番はしゃいでいるようにも見えますが、気のせいでしょう。

窯入れ作業について、補佐員の久保田省悟さんの説明を受けます
補佐員の前田純さんの指導のもと、菌打ち作業中
職員の間宮渉さんから皮むき作業の指導を受けます
薪割り作業中です。どんどんうまくなっていきます

研究林に戻って夕食をとりました。ちなみに和歌山研究林の夕食は豪華なことで有名です。これについてはあとの方から説明があることでしょう。

夕食をとっても終わりではありません。和歌山大学の福井大先生のご指導のもと、コウモリを探して川沿いの道を歩きました。コウモリを探すためにはバットディテクターと呼ばれる超音波を検出する機械を用います。季節的に虫の鳴き声が多かったため、わかりにくかったですが、なんとかコウモリの出す超音波を聴くことができました。
福井先生からバットディテクターを使ったコウモリ探索についての説明をうけます
コウモリではなくカエルにつかまる学生(および教職員)も多数


帰ったあとは早速親睦会が始まりました(写真は自粛させていただきます)。


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