2014年10月15日水曜日

和歌山 森林フィールド講座 4日目

雨龍研究林技術職員の平野です。
北海道の季節から1ヶ月以上も季節が戻り、最初はしんどかった体も、やっと4日目にして慣れてきたようです。今日は恒例のラジオ体操の後、ついに炭焼窯から出来あがった炭を取り出す事になりました。



実習初日から炭焼きでお世話になっている林業技能補佐員の久保田さんから炭の取り出し方の説明を受けます。今回は白炭(しろずみ)を焼いているので、熱いままの炭を取り出したら直ぐに灰と土をかけて冷ます必要があります。白炭に対して黒炭(くろずみ)が目的の際は窯の中で冷ましてから取り出します。
この道具を使ってかき出します。


出した直後の炭は真っ赤です。とても熱い。


炭の窯出しの後は研究林事務所に戻り、課題発表の準備です。今回は森林に全く興味の無い人を説得して熊野の森に連れ出すことを計画する “私を熊野に連れてって!!” が課題です。


準備に余念がありません。
発表準備の間、少し時間があったので事務所の周りを歩いていると、ありがたいことに林業技能補佐員の鈴木さんに案内を行っていただきました。鈴木さんは軽快で心地良い話し方をされるので、とても話が聞き易いです。
左下で実習用ヘルメットを洗っていた鈴木さん(を邪魔?する人)

車庫に立て掛けてある草や柴を刈る為の刈払機を見せてもらいました。あれ、いつもの両手ハンドルが無い?
片手ハンドルの刈払機
これは片手ハンドル式の刈払機で、和歌山研究林のように勾配のある現場に適したタイプだということです。確かに、これなら片手でも使えるので馴染みの両手ハンドルの刈払機よりも稼働範囲が広く、傾斜地では使い易そうです。その土地・地形に適した道具があることを改めて知ることになりました。



さて、課題発表の準備が整いました。発表は寸劇仕立てで行う班が多いようです。発表間際まで寸劇の打ち合わせをしたりと盛り上がっていましたね。
発表では、参加者の出身地と熊野を比較したり、山での合コンを企画したりと、熊野の森に連れ出す方法を提案していました。
発表の最後には、どの班の発表が良かったのか投票が行われました。最優秀の班には和歌山研究林製作の木工品、その他の班にも研究林オリジナル手拭い等が贈られました。どの班の発表も聴衆を惹き付ける趣向を凝らしてあり、楽しい発表でした。

練習の成果は?
その後のアカデミックワールドでは、高知大学の森准教授よりGPSを利用した大気中の水蒸気の計測について、揚妻和歌山研究林長からはニホンジカ増加の不自然さの定義等について、揚妻研究員から野生動物の調査手法について、片山特任助教からは熱帯雨林で行っている調査研究について、それぞれ話がありました…が、皆さん直前の課題発表で燃え尽きた感が満載で、先生方の話が頭に入っている保証はできなさそうです。
アカデミックワールド終了後、車庫で炭の性能実験(BBQ)を楽しみ、それぞれ実習最後の長い夜を過ごしていました。









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