8月26日(1日目) 15:00 八ヶ岳演習林管理棟に集合、開講式、自己紹介などがおこなわれました。参加者は信州大学から4名、新潟大学から2名、琉球大学から1名の7名です。雨が降ったり薄日がさしたり、不安定な天気のなか実習が始まりました。演習林管理棟敷地の入口前の道路脇にヤエガワカンバが生えていました。苫小牧研究林で見て以来、久しぶりにお目にかかりました。
ヤエガワカンバ |
ヤエガワカンバの分布は八ヶ岳あたりの本州中部と北海道の一部に隔離分布しています。 |
シャーマントラップを設置します。 |
オミナエシ(黄色い花)やワレモコウ(手前)が咲いています。 |
各自、色んなところにトラップをしかけます。 |
電波望遠鏡が見えます。 |
山田くんは、ネズミの研究をしています。 |
ネズミの紹介 |
ネズミの個体数は年々で大きく変動します。 |
シャーマントラップによって、ネズミの個体数を推定することができます。 |
8月27日(2日目)
7:00 朝食前に、昨日仕掛けたトラップを見まわり。あいにくの雨模様ですがアカネズミ2頭、ヒメネズミ1頭が捕獲できました。アカネズミ2頭は指切り標識の後放獣、ヒメネズミは雨に濡れて低体温になったと思われ、瀕死の状態だったので雨のかからない場所にそっと放してあげました。
朝食後は川上演習林に移動し、本命のヤマネの巣箱調査。門脇先生の解説で、林道や沢に沿って設置されたヤマネ用の巣箱をチェックして回りました。
これがヤマネの巣箱です。 |
本来はこのような自然の樹洞が利用されているらしい。 |
筑波大オリジナルのヤマネの巣箱。作業効率を考えて、1.5mの高さに取り付けている。 このような巣箱を500個ほど設置しているそうです。 |
最初に見つかったのはヒメネズミ。 |
ヒメネズミは落ち葉やシダの葉、青葉などを巣にいっぱい詰め込んでいました。 こんな小さい体でご苦労様です。 |
こちらがヤマネ。 ネズミと違って巣材にはコケ・地衣類、細く裂いた樹皮が使われています。 (この巣箱には入っていませんが・・・。) |
捕獲したヤマネは標識や観察のために巣箱ごと実験室に連れて帰ります。午後も別のルートで巣箱のチェックをおこないました。
連れて帰ったヤマネは性別の判定と体重の計測、ICチップによる標識の有無などのチェックをした後、観察と翌日の作業のため巣箱毎にケースに入れておきました。
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夕食後、皆で明かりに集まってくるガを捕まえて、 かわいいヤマネくんの餌の調達です。 |
暗視カメラをセットして、暗がりで食事をするヤマネの行動を観察しました。 |
ヤマネがどこにいるか分かるでしょうか? |
明日に続く・・・。
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