2014年10月3日金曜日

筑波大学 ヤマネ実習に参加してきました(1-2日目)

長野県南牧村にある筑波大学の八ヶ岳・川上演習林でおこなわれた、2014年度筑波大学公開森林実習「ヤマネ実習」に北大から助人として中川研究林の奥田と、齋藤研の院生で、ネズミの研究をしている山田敏也くんの二人で参加してきました。1日目と2日目の報告は奥田が担当し、3日目以降は山田くんが報告します。







826日(1日目) 1500 八ヶ岳演習林管理棟に集合、開講式、自己紹介などがおこなわれました。参加者は信州大学から4名、新潟大学から2名、琉球大学から1名の7名です。雨が降ったり薄日がさしたり、不安定な天気のなか実習が始まりました。演習林管理棟敷地の入口前の道路脇にヤエガワカンバが生えていました。苫小牧研究林で見て以来、久しぶりにお目にかかりました。



ヤエガワカンバ

ヤエガワカンバの分布は八ヶ岳あたりの本州中部と北海道の一部に隔離分布しています。
 実習最初の仕事は、ネズミ調査の準備(トラップの設置)です。参加者7名に5個ずつシャーマントラップを渡し、ネズミの習性や行動を考慮してトラップの設置方法を説明しながら、各自に管理棟の敷地内(14ha)にトラップを仕掛けてもらいました。敷地内にはオミナエシやワレモコウなど、秋っぽい花がたくさん咲いていました。


シャーマントラップを設置します。

オミナエシ(黄色い花)やワレモコウ(手前)が咲いています。
各自、色んなところにトラップをしかけます。
隣には国立天文台の観測所があり、45m電波望遠鏡が見えていました。


電波望遠鏡が見えます。
  次に山田敏也くんによる野ネズミの講義がありました。野ネズミの生態や生息個体数の推定法について、わかりやすくレクチャーしてもらいました。標識再捕獲法による個体数の推定は、実験を交えた説明でとても理解しやすくて良かったです。



山田くんは、ネズミの研究をしています。

ネズミの紹介

ネズミの個体数は年々で大きく変動します。

シャーマントラップによって、ネズミの個体数を推定することができます。

827日(2日目)
 700 朝食前に、昨日仕掛けたトラップを見まわり。あいにくの雨模様ですがアカネズミ2頭、ヒメネズミ1頭が捕獲できました。アカネズミ2頭は指切り標識の後放獣、ヒメネズミは雨に濡れて低体温になったと思われ、瀕死の状態だったので雨のかからない場所にそっと放してあげました。








朝食後は川上演習林に移動し、本命のヤマネの巣箱調査。門脇先生の解説で、林道や沢に沿って設置されたヤマネ用の巣箱をチェックして回りました。


これがヤマネの巣箱です。
本来はこのような自然の樹洞が利用されているらしい。
筑波大オリジナルのヤマネの巣箱。作業効率を考えて、1.5mの高さに取り付けている。
このような巣箱を500個ほど設置しているそうです。



最初に見つかったのはヒメネズミ。



ヒメネズミは落ち葉やシダの葉、青葉などを巣にいっぱい詰め込んでいました。
こんな小さい体でご苦労様です。
こちらがヤマネ。
ネズミと違って巣材にはコケ・地衣類、細く裂いた樹皮が使われています。
(この巣箱には入っていませんが・・・。)


捕獲したヤマネは標識や観察のために巣箱ごと実験室に連れて帰ります。午後も別のルートで巣箱のチェックをおこないました。


連れて帰ったヤマネは性別の判定と体重の計測、ICチップによる標識の有無などのチェックをした後、観察と翌日の作業のため巣箱毎にケースに入れておきました。



夕食後、皆で明かりに集まってくるガを捕まえて、
かわいいヤマネくんの餌の調達です。

暗視カメラをセットして、暗がりで食事をするヤマネの行動を観察しました。



ヤマネがどこにいるか分かるでしょうか?



明日に続く・・・。

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